【不動産紛争】ややこしい“ハトマーク”の組織体系を超簡単に解説
この記事では不動産取引で問題が発生した場合にどのような手順で解決していくかを簡単に解説します。不動産業者がハトマークの会員である場合の内容ですのでご注意下さい。
ぴよこ
くそ!不動産屋のおやじに騙された!
かえる先生
どうしたんだい?ぴよこくん
ぴよこ
去年、不動産屋から買った家が雨漏りするんです。直してくれってお願いに行っても断られちゃいました…
買う時は、屋根は大丈夫ですから!って言ってたのに
買う時は、屋根は大丈夫ですから!って言ってたのに
かえる先生
それは大変だ。欠陥住宅を販売した業者は買主に対してしっかり欠陥分を保証しなくてはいけないと法律で決まっているからね(宅建業法40条)
ぴよこ
流石先生!それで俺はどうすればいいんです?
かえる先生
まずは、不動産業者がハトマークの会員かどうかを調べよう
ぴよこ
ん?ハトマークって何ですか??
かえる先生
ハトマークとはね…
ぴよこ
へぇ~なるほど(分かってない)
かえる先生
それじゃあ、ハトマークグループにどんな組織が所属しているか見てみようか
グループ組織体系
かえる先生
これがハトマークグループの関係図だよ
ぴよこ
うわっ。ハトマークだらけでいったい何が何か全く分からないですね…これじゃ公園のハトと一緒ですよ
かえる先生
大丈夫。私達に関係するのは、宅建協会と保証協会(全宅保証)だけだから!
ぴよこ
うーむ。そうなんですか
不動産紛争の解決の流れ
かえる先生
ぴよこくんの不動産屋さんもハトマークグループ傘下の宅建協会の会員なんだね?
ぴよこ
そうみたいですね
かえる先生
それじゃあまずは、最寄の宅建協会の支部に相談に行こう!
ぴよこ
でも先生、支部に相談するよりも直接宅建協会の本部に相談した方が話が早いんじゃないですか?
かえる先生
それが、そうはいかないんだ。何故、宅建協会の支部から相談しなきゃいけないか説明するね
不動産紛争解決の流れ宅建協会は本部、都道府県本部、支部から構成されます。紛争解決はまず、問題の不動産会社が所属する支部から始まります。そこでは当事者と、支部が指定した相談員(協会員)とで話し合いが行われ、問題の解決を図ります(示談)。支部で解決出来なかった場合は、次に協会の都道府県本部に上申されます。そこでもう一度、話し合いが行われます。ここでの話し合いはしっかりと記録され、解決できなかった場合は協会本部に上申されます。当事者間での話し合いはこれで終了です。後は宅建協会の本部の担当者が内容を精査し、消費者に対し適切な保証を決定します。尚、保証金の支払い業務は宅建協会ではなく保証協会が行います。
ぴよこ
なるほどー。順を追う必要があるんですね
かえる先生
その通り!だからいきなり本部に行っても「まずは支部で話し合いをして下さい」と言われるからね
保証について
ぴよこ
でもさー先生、もし宅建協会が保障しないって決めたらどうしたら良いんですか?
かえる先生
それはもう、民事裁判を起こすしかないだろうね。でも宅建協会が保証をしなかったという実績が残ったら裁判では思い通りにいかないかも…
ぴよこ
裁判かぁ面倒くさいなー。あと保証が決まったとして金額に納得がいかない場合はどうしたらいいんですか?
かえる先生
その場合は保証金の受け取り拒否して、これもまた民事裁判を起こすしかないね。保証金を受け取ると債権が宅建協会に移転されるので、裁判は起こせなくなるよ
ぴよこ
なるほど分かりました!それじゃまずは、宅建協会の支所に相談してみます!
おわりに
この記事の内容は、ブログの管理人の体験と宅建協会へ問い合わせた内容が書かれています。体験記は別に記事にしているので合わせてご覧下さい。