【不動産奮闘記6】宅建協会千葉県本部へ行く
宅建協会支部での話し合いから約3カ月後、宅建協会の苦情解決手順に従い、今回は宅建協会千葉県本部へ行ってきました。今回の記事はそこでの体験を記事にします。
宅建協会の支部での話し合いで決着がつかなかった場合、次は宅建協会の県本部で事情聴取されることになります。苦情の申し立て人には事情聴取会の開催の約1カ月前にこのような配達証明郵便が送付されます。
中には3枚の書類が入っていました。内容としては開催日時や場所の指定、持ち物、代理人についての説明などが書いてありました。また、今回は事情聴取ということで、業者の違法性を審議する場所ではないという事が注意書きされていました。
事情聴取会当日
指定時間の1時間前に宅建協会千葉県本部へ到着。到着すると待機室場所へ案内されました。事情聴取会の開催時刻は1400だったのですが、私が早めに到着したため、前出して1340に事情聴取会を開催すると説明を受けました。同時に本人確認のために身分証明書(免許証)の提出を要求され、その場で渡しました。
開催時刻になり、会場へ入ると中はこのようにセッティングされていました。
委員構成は千葉県宅建協会の役員11名とコピーなどの雑務係3名からなる14名。役員11名の視線を一手に集めるのでなかなかの威圧感を感じました。
聴取会が始まると、まず議長から聴取会の内容は非公開であり、撮影、録音、などは一切不可である事の説明を受けました。
上記の通り非公開ということで、このブログでも詳しい内容は記載できませんが、会の内容としては以前に提出した経過説明書の記入間違いの修正、当該取引に関して、委員が疑問に思った事に関しての質疑応答といった感じでした。
私はこの取引の違法性や不誠実な取引が行われた事、自分の求める賠償方法の説明を行いました。
会自体は1時間で終わり、また待機室へ案内されました。
聴取会は苦情を申し立てた本人、売主業者、仲介業者に対しそれぞれ別々に行うようで、私の後に2業者の聴取会があるのでしばらく待機してほしいとお願いされました。どうしても外出したい場合は協会の誰かに外出する旨と連絡先を伝えれば外出は可能のようでした。私は特に外出する必要もなかったので待機室で待つことにしました。
約2時間後、売主、仲介業者の聴取会が終わり、もう一度会場へ行くように指示されます。
席に着くと、議長から今後の対応について説明がありました。
売主業者が弁護士を立てた事から、もう一度、今度はしっかり屋根の状態を把握した上で弁護士を交えた当事者間で問題解決を試みて欲しいというものでした。また、今回の案件は物件の購入金額に近い修理代金が発生する事から当該不動産の買戻し等含めた解決方法も検討しても良いかもしれないとの助言も受けました。
そして、3カ月後もう一度聴取会を開催するまでに当事者同士での解決が不可能であった場合に関しては、宅建協会本部へ上申するという事でした。
会の提案を拒否して直接宅建協会の本部に上申する事も可能であるようでしたが、私は委員会の提案を受け入れ、もう一度当事者間での解決を試みる事にしました。
今回で分かった事
・宅建協会県本部で行われるのは話し合いではなく個別の事情聴取という事。
・宅建協会協会としてはあくまで本人同士で解決してもらいたいのが本音という事。
・宅建協会の構成員も不動産業者なので結局は身内に甘い可能性がある事。
宅建協会での不動産紛争の問題解決は非常に時間がかかります。元はと言えば法律違反をして嘘の説明をした売主、仲介業者が圧倒的に悪いと思うのですが、やはり一筋縄で解決とはならないものだなとあらためて感じました。