【自作】安く簡単にDIYで炉壁を作る方法
今回は安く簡単に炉壁を作る方法をご紹介します。
炉壁は薪ストーブが放つ強烈な輻射熱から壁(可燃材)が低温炭化して火災にならないように設置されます。炉壁と聞いたら重厚なレンガで出来た壁をイメージする方が大半だと思います。
しかしそんなものは必要ありません。
レンガは蓄熱効果があり、暖房効率を高めますが設置に床の工事が必要だったり、材料費が高くつきます。炉壁の本来の目的は“遮熱”です。壁に熱を伝えなければ良い訳です。今回は薪ストーブを気軽に安く自宅に設置することを主眼としていますので、レンガ積みの重厚な炉壁は作りません。
そこで私が紹介する方法はもっとシンプルなものです。
必要な材料
・ケイカル板(12mm)
・軽天(65×45mm)
これだけです。ケイカル板(繊維混入ケイ酸カルシウム板)は不燃材料で厚さ5.6mm以上あれば炉壁としての性能を十分に持ちます。
根拠:国土交通省、準不燃材料でした内装の仕上げに準ずる仕上げを定める告示
12mmものを使用するのは壁自体に強度を持たせたかったのと、素人施工なので念には念を入れての判断です。
軽天は壁に空気層を作る目的で使用します。木材でも良い気がしますが今回は一応、木材よりは遥かに燃えにいアルミ製の軽天を使用します。
ケイカル板も軽天も私の経験上大きめのホームセンターにしか置いていません。
作り方
軽天をグラインダーなどで必要な長さに切り、壁にビス止めし易いようにくり抜きます。
壁にビス止めします。
丸鋸などでケイカル板を必要な大きさにカットしてからビス止めします。
先ほど示した国土交通省の告示文の中で空気層は25mm以上とるように記載されていますが、私の壁は65mmもあります。まさに鉄壁の守りです。
完成した炉壁がこちらです。
どうでしょう?簡単ですよね。素人でも簡単に炉壁が作れます。
一応、薪ストーブを全力稼働させた時に炉壁と壁の温度を測ってみました。
炉壁と壁の温度
炉壁と薪ストーブの距離は35cmです(設置最低距離:27.5cm)
まずは一番熱くなるストーブの真後ろです。72℃ありました。
上にいくほど温度は低くなります。44℃
壁の温度を測ってみると31℃でした。真夏日くらいなもんです。
これで安全な施工ができた事が確認できました。もう一度安全な炉壁作りのポイントをおさらいしましょう。
炉壁作りの決まり事・ケイカル板を用いる際は5.6mm以上の厚さ
・空気層は25mm以上
このポイントを押さえれば安全な炉壁をDIYで安く簡単に作る事が出来ます。
・軽天(3m) 548円合計 2728円