【独学】2種電気工事士の技能試験の要点だけ練習する
失敗した箇所があったので、てっきり落ちたと思っていた電気工事士の技能試験が合格していました。
何故受かったか良く分かりませんが、採点した方の裁量で判断したのでしょう。知り合いで同じく技能試験を受けた方も絶縁被膜を束ねる為に使った結束バンドを外し忘れたそうですが合格しています。
私も知り合いの方も欠陥こそ出しましたが、ぶっちゃけて言えば実際の施工で同じミスをしたところで直ちに危険な状態になるような欠陥でもありませんしね。接地線と非接地線を繋ぎ間違えたり、銅線がむき出しになっていたりすれば論外ですが、今回は見逃してくれたのかもしれません。再試験を受けるとなると1万円ほどの試験費用と1日が潰れます。今回は本当にラッキーというか、試験官の方に感謝します。
そんなギリギリ合格のような私が偉そうに“技能試験の練習方法”なんて記事を書くのもおこがましい気がしますが、書いていきたいと思います。
目 次
参考にした図書
私が参考にした資料は「2種電気工事士技能試験すぃ~っと合格」だけです。この本はオールページフルカラーの写真付きで非常に分かりやすい良書でした。内容は配線図の描き方から施工方法、欠陥の代表例などを網羅しているのでこれ1冊あれば十分です。本の購入者には動画解説もあり、本のQRコードを読み込めばYouTubeにリンクします。見たい所だけ直ぐに見れるので便利です。付属でDVDも付いてきますが、1度も再生していません。
私は最初、インターネットで調べた情報だけを見て練習しようと思っていましたが、この本を買って正解でした。調べたり資料をまとめる手間を考えたら安いものです。それに個人ブログなどは情報が古かったり間違っていたりするので本を買った方が確実です。
練習方法
複線図が描けるようになる
施工の練習を始める前にまず、複線図を正確に描けるようになりましょう。これが出来きなければ、まず試験には受からないと思います。練習しているうちに描かなくても施工できるようになりますが、初めに紙に描くことで作業のイメージが湧くので作業スピードがアップしてミスも減ります。
私が描いた複線図の例です。複線図には明確な描き方がないので自分が分かるように自由に描いて良いのです。これを見ながら、「あぁここはリングスリーブを“小”でかしめる所だな…」とか「ここは赤線と黒線を繋げる場所だ…」と確認しながら作業出来きます。本番の試験は慣れていても凡ミスをしない為に複線図を描く事をオススメします。
配線図が描けるようになったら、実際にケーブルを切ったり絶縁被膜を剥く練習をします。ここでのポイントは2つ
練習のポイント・失敗例を覚える
・難しい施工は何回も練習する
失敗例を覚える
まずは施工ミスの事例をしっかり覚えましょう。
欠陥例をしっかり知っていれば、自分で作った作品をセルフチェック出来ますし、知識不足による施工ミスはなくなります。あとは凡ミスにだけ注意すれば良いので合格率が飛躍的にアップします。
難しい施工は何回も練習する
・ランプレセプタクル
・露出型コンセント
・ねじなし官
この3つが施工が面倒です。特にランプレセプタクルは試験にほぼ登場する強敵なので何度も練習しましょう。
この輪づくりに少し経験がいるのです。小さすぎても大きすぎてもダメで絶妙な輪が要求されます。
この輪づくりは露出型コンセントでも同じで、技能試験の一つの難所です。
お次はねじなし官です。こいつは欠陥要素のオンパレードで、技能試験の最難関と言っても過言ではありません。出題頻度が低く練習のコストパフォーマンスが悪い施工箇所ですが、出てきたらやるしかないので練習しなくてはいけません。
プライヤーでネジを回し切る工程があるのですが、多くの人がこれをし忘れます。失敗の原因は恐らくネジを切ったら再使用不可なので、練習でネジ切らない人が多いのだと思います。「ネジ切り良し!」と指差し呼称するくらい意識づけないと本番で忘れてしまいます。
その他の施工は大したことはないというか、そんなに難しい事はないと思います。難しい所をささっと施工できるかどうかが電気工事士の技能試験の肝です。
電材もなかなか高いですからね。全部練習してもケーブルを無駄にするだけです。効率的に練習しましょう!