薪ストーブの煙突掃除の方法、シングル煙突の掃除頻度
この記事をご覧になっている方の多くは薪ストーブの導入を検討し、色々と調べて薪ストーブの煙突の重要性をなんとなく理解した人達だと思います。
薪ストーブの煙突にはクリーニングが必要なのは理解したが、いったいどうやって掃除したらいいのか?どのくらいの頻度で掃除したらいいのか?この記事ではそういった疑問に対し具体的に解説したいと思います。尚、私の薪ストーブの煙突はシングル煙突といって薄い鉄1枚の煙突です。保温性に優れたダブル煙突の導入を検討している方にはあまり参考にならないと思います。
目 次
シングル煙突の掃除頻度
シングル煙突はダブル煙突に比べて結露しやすく、メンテナンス頻度が高いです。私は薪ストーブをメインの暖房器具として使用し、冬場は毎日に使ってきました。使用状況や設置条件によって全く変わりますがシングル煙突の掃除頻度は私の経験上、最低でもひと月につき1回は掃除ないといけないと思います。しかしこれは最低頻度ですので、実際にはもっと頻繁に掃除する事をオススメします。
掃除をサボってしまうとこうなります。
煙突から煙が出ているのが分かると思います。薪が燃えている間はずっと煙を発生させるので、換気しなくてはいけません。こうなっては面倒なので、やはり早めのメンテナンスが重要です。
外してみるとこれだけのススが溜まります。
薪ストーブを使っていて「最近、火起こしが良く燃えないな」と感じたら赤サインです。煙が逆流する前に直ぐに掃除しましょう。
煙突掃除の道具
シングル煙突も色々な規格があり、その中でもよく使用されるのが106mm規格のものです。ホームセンターなどには各規格に合った掃除用ブラシが販売されているので、まずはそれを購入しましょう。
ブラシだけでは掃除出来ないので、塩ビパイプに繋げてクリーニングロッドを作ってみました。VP13という水道管で、これもホームセンターで買えます。
針金で塩ビパイプとブラシを固定しています。
掃除方法
煙突の掃除で理想的なのは煙突を全て外して1本ずつ掃除する事ですが、実際問題そんな面倒な事はいちいちやってられません。なので私がやっている最小限の手間の掃除方法を紹介します。
私は掃除の種類を簡単な掃除と煙突を全て外す丁寧な掃除の2つに分けています。掃除のサイクルを
簡単な掃除→簡単な掃除→丁寧な掃除
としています。各掃除をするまでの期間は2週間ほどです。ですので1サイクルは約6週間です。
簡単な掃除
私の経験上、ススが溜まり易い場所はこの部分です。
ですので簡単な掃除をする時は、この部分だけを掃除します。
縦煙突は、クリーニングロッドを突っ込んでススをかき出します。
横煙突もクリーニングロッドで掃除しても良いのですが、ススで部屋が汚れてしまうので私はエアーガンで吹き飛ばしています。これがあると非常に重宝します。
長いノズルを装着すると奥の汚れまで吹き飛ばせます。ちなみにこのノズルは使わなくなったエアソフトガンのバレルです。
ススが逆流するのでダンボールなどで塞ぎながら噴射すると良いです。
ススだらけの煙突も
こんなに綺麗になります。
これで簡単な掃除は終わりです。たったこれだけですが、火の燃え方の違いを実感するはずです。
丁寧な掃除
これはもう言わずもがな煙突を全て外しての掃除です。非常に面倒ですが、シングル煙突で薪ストーブを運用する上で避けて通れない作業です。
煙突トップも汚れているので掃除してやります。
さいごに
薪ストーブで最も重要なのは煙突の状態です。ドラフト(上昇気流)による自然吸気が薪ストーブの命ですので、クリーニングは怠けずにやりましょう。概ねこのサイクルを守って掃除すれば、快適に暖を取る事が出来ると思います。