【不動産奮闘記最終回】苦情解決の申し出を取り下げる

仲介業者のD不動産にこちらの要求を伝えてから3週間、待てど暮らせど一向に返事がありません。流石に返事が遅すぎるので、こちらからD不動産に電話で連絡する事にしました。

 

 

私「もしもし、以前私が提示した要求について返事がなかったものでこちらから連絡しました」

 

S宅建士「そちらの要求に関しては、弁護士と社長には伝えておきましたけどねぇ。まだ何とも返事はないですね」

 

私「それは交渉の意思がないということでしょうか?」

 

S宅建士「それはどうなんですかねぇ。それじゃもう一回聞いてみますよ」

 

 

ダメならダメで返事くらいして欲しいものですが、どうやら今の今まで放置していたようです。宅建協会からは当事者間で話し合いをするように勧告されたはずなのにこの有様です。とりあえず次は連絡してもらえるそうなので連絡を待つ事にします。

 

 

私の要求としては、屋根の葺き替え費用190万円を支払ってもらうのがベストですが、それだとこの家の購入金額に迫る金額になってしまいます。そうなると家の買戻しが現実的な解決方法となります。私としては買戻しに応じるつもりはありませんのであくまで、施工による賠償か金銭での賠償の二択しかありません。

 

 

このまま交渉が決裂した場合、私が宅建協会に要求する保証の金額は190万円ですが、どうも身内に甘い印象があるので、まともな保証がされるがイマイチ不安な節があります。保証金が0円ということはないと思いますが、H不動産が宅建協会に提出した見積書を根拠に保証金が76万円になる可能性は大いにあります。そうなってしまうと良くありません。

 

 

保証金に納得がいかない場合は受け取りを拒否して裁判をする事も可能ですが、少額訴訟で受け取れる限度額は60万円です。これでは76万円より少なくなってしまいます。しかし、裁判になって実損が確定してしまえば売主のH不動産、仲介業者のD不動産が行政処分を受ける可能性が高くなります。これは業者としては大きなデメリットです。賠償金額は少なくなりますが、不動産業者としてはこれは避けたいはずです。

 

 

そこで賠償金は76万~118万円の間で妥協点を見出す事にしました。この家を購入した際に20万円値引きしてもらった事もあるので、おおむねの値引き分18万円分は私が負担して、賠償金はキリの良い100万円でどうかと交渉してみます。

 


 

後日、S宅建士から連絡がありました。

 

S宅建士「今回のそちらの要望に関してなんですが、やっぱりそちらの見積もりでは金額が割高になってしまうので、H不動産としてはT工務店の見積もりの76万円を支払って解決したいとの意向らしいです」

 

 

まぁ想定通りの返事です。

 

 

私「私もこの家を購入した時、20万円分値引きしてもらったので、こちらとしては20万円くらいの妥協はできます。ここはキリの良い100万円を賠償金としてお支払い頂いて解決するのはどうでしょう?ちなみに私はこれ以上妥協するつもりはありません。宅建協会に申請する保証金は屋根の葺き替え費用の190万円です」

 

 

S宅建士「あー…了解しました。また、社長に取り合ってみますので、こちらからまた連絡しますよ」

 


数日後、S宅建士から連絡がありました。

 

S宅建士「先日、提案頂いた賠償金に関してなんですが、社長が了解しましたので、今回は指定口座に100万円を支払う事によって雨漏りの瑕疵担保責任は果たされた。という事で解決したいと思います。ついてはこちらで合意書を作成しますので、内容が良ければそれに署名捺印をお願いします。書面で合意がなされた当日に指定口座にH不動産から100万円が支払われます」

 

 

私「了解しました。そのようにお願いします」

 

 

これでついに長らく続いた家の雨漏り問題の妥協点を見出す事が出来ました。

 


数日後、S宅建士が家に合意書をもって来ました。

 

合意書の内容としては

1 金100万円を指定口座に支払う。

2 1により本件建物の雨漏りに対する瑕疵担保責任は果たされたものとし、宅建協会への苦情解決の申し出を取り下げる。

3 本合意書の外、債権債務のないことを相互に確認する。

 

といったものです。内容に問題がないので署名捺印しました。

 

 

そして、その日のうちに指定口座に賠償金として100万円が支払われました。これで一件落着ですが、まだやる事があります。苦情解決の申し出の取り下げです。

 

苦情解決の申し出の取り下げ

宅建協会へ苦情解決の申し出の取り下げに関しては書面で行います。まずは、宅建協会へ当該不動産問題に関しては当事者間で解決することが出来たと電話で連絡します。その時点で以降の事情聴取会がキャンセルされ、封筒でこのような書面が届きます。

 

今回は、H不動産、D不動産の2社の苦情解決の申し出でしたので、用紙も2部あります。

 

これに解決理由と署名捺印して宅建協会へ郵送すれば、晴れて全ての作業が終わります。ご丁寧にも返信用の封筒と切手が用意されていました。

 

 

さいごに

これで私の家の雨漏り問題がひと段落しました。屋根の補修代金の一部を私が負担する結果となりましたが、宅建協会が満足のいく保証をしてくれるのか些かの不安があったことと今後、裁判をする事になっても面倒なので今回はこのような妥協点を設けました。

 

私はこの一件で不動産業界のいい加減さを垣間見たような気がします。明らかな法律違反な契約をしているのに直ぐに処分を下さない千葉県不動産業課、法律を理解していないのか遵法精神がないのか不明なH不動産、D不動産。

 

購入価格が安く、取り分が少ないからといって重要事項説明や不動産の調査をないがしろにして良い理由にはなりません。法を犯すなどもっての外です。もしこのブログを不動産業関係者が読んでいたら、この事を肝に銘じて欲しいものです。

 

 

不動産奮闘記 完

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