メガネ石の作り方 自作
今回はメガネ石を作ります。薪ストーブのことなんて全く興味のない方は「なんや?メガネ石って??」と思うことでしょう。
別に石で出来たメガネではありません。私もなぜメガネ石という名前なのか知りませんが、実はメガネ石は薪ストーブを構成するパーツの中で重要な働きをしてくれるパーツなのです。
メガネ石とは
メガネ石とは
煙突または煙道が、木造建物の外壁を貫通する場合にこの周囲に取り付けられる耐熱性開孔板をいう。火災の発生を防止する。出典:weblio辞典
辞書では耐熱性開孔板なんて小難しい言葉を使っていますが、要は煙突と壁の間の断熱材です。薪ストーブの煙突は熱々になるので壁に設置しなくてはいけないようです。石油ストーブではメガネ石ではなくスリーブという筒を設置するだけで良いのですが、薪ストーブの場合は煙突が高温になるのでスリーブではダメだと知り合いの大工さんに教えられました。
スリーブ
メガネ石の選定
メガネ石を選ぶ上でまず、自分の家の壁の厚みを把握する必要があります。排気口などから壁の厚みを調べる事が出来ます。我が家の場合は約14cmでした。ですので14cmよりも厚いメガネ石を探すまたは作る必要があります。
106mmの煙突を使う予定なので、106mm用で厚さが15cmのメガネ石を探します。ネットで調べてみると10cm厚のメガネ石は5000円ほどで購入出来ますが、15cm厚になると価格が3倍ほどになってしまいます。
10cm厚
15cm厚
流石にメガネ石に15000円も拠出することは出来ないので、自作する事にしました。
メガネ石の材料
まずはメガネ石を制作する為の材料を調達します。
材 料・耐火モルタル
・パーライト
ネットで調べた限り、この二つを混ぜてメガネ石を作っている方が大半でした。私もそれを真似して作ります。
ウチの父に耐火モルタルとパーライトでメガネ石を自作する事を話したところ
父(。-`ω´-)「んなもんフツーのモルタルだけで作りゃあいいんだよ!!耐火モルタルなんて高けぇだるぉが!!」
などとアドバイスを頂きましたが、粗悪なメガネ石のせいで枠木が低温発火して火災になった例があるそうなので、私はしっかりと耐火モルタルで作りたいと思います。
メガネ石の作り方
まず初めにベニア板で型枠をつくります。最初は一辺を30cmで作る予定でしたが、実際に煙突(106mm)を合わせてみると少し小さいような感じがしたので、一辺を33cmで作る事にしました。
一辺33cm高さが15cmの型枠です。
次は煙突に加工します。煙突をそのままの状態で型を取ると窮屈で抜き差し出来なくなるので、ダンボールを巻き付けます。そしてその上からビニールを被せます。
実際に型枠に袋に入ったまま耐火モルタルとパーライトを入れてみて量が足りるかどうか確認します。全く足りそうな感じがしなかったので買い足すことにしました。
パーライトは100均が最安値(50円/ℓ)かと思っていましたが、コメリの方が安かったです。
最終的に耐火モルタル5袋(10kg)パーライト(18ℓ)水(6ℓ)ほどを入れて混ぜました。
型に煙突を取り付けて流し込みます。
上記の分量でもまだ若干足りなかったので普通のモルタルも混ぜてます。ほぼ耐火モルタルなので耐火性能はさほど問題はないと思いますが…
そして完成したのがこちらです。
素人工作故にちょっと円が歪んでいます。まぁ化粧板で隠すので煙突が通ればOKです。
今回のメガネ石制作費用耐火モルタル 5袋 2500円
パーライト 1袋 600円
合計 3100円
出来合いの製品の約五分の一の値段で自作出来ました。手間はかかりますが、時間がある方は自分でメガネ石を作ってみるのもいいかもしれません。
それでは
素晴らしいアイデアですね。私も見習います。
ありがとうございます。